優生学・優生法制の比較

掲載:2024-03-09 執筆:三成美保

本記事は、『<ひと>から問うジェンダーの世界史』第1巻「身体・セクシュアリティ・暴力」(大阪大学出版会、2024年)の関連記事です。

第4章 身体管理と身体表現 2)身体管理と「健康」
②優生学・優生法制の比較(三成美保)
(内容)◆歴史のなかの優生思想 ◆「優生学」の誕生 ◆社会ダーウィニズムの流行 ◆アメリカの優生法制 ◆ドイツの人種衛生学とナチス断種法 ◆戦後国際社会における優生法制  

ナチス人種衛生学

ナチスのポスター(1938年)
「この遺伝病者の生涯には6万マルクが民族共同体の負担となる。みなさん、それはあなたのお金でもある。」
(ナチス人種政策局月報)
(出典)File:EuthanasiePropaganda.jpg - Wikimedia Commons
ベルリン市内での掲示物「こんな結果になるだろう」(1935年)
「優れた者の子は増えないにもかかわらず、人口が増加する。
劣った者が4人の子供を持ち、優れた者が2人の子供を持てば、このような結果になるだろう」
(出典)File:Bundesarchiv Bild 102-16748, Ausstellung "Wunder des Lebens".jpg - Wikimedia Commons

参考文献

比較「優生学」史―独・仏・伯・露における「良き血筋を作る術」の展開 単行本 – 1998/7/1
マーク・B. アダムズ (著), Mark B. Adams (原名), 佐藤 雅彦 (翻訳)
ナチ・コネクション 単行本 – 1999/8/30
シュテファン キュール (著)
優生思想の歴史 (明石ライブラリー) 単行本 – 2000/11/27
スティーブン トロンブレイ (著)
優生学と障害者 単行本 – 2004/3/10
中村 満紀男 (著)
福祉国家の優生思想 (世界人権問題叢書) 単行本 – 2000/12/11
椎木 章 (著), 二文字 理明 (著)
中国民族主義の神話: 人種・身体・ジェンダー 単行本 – 2004/4/27
坂元 ひろ子 (著)
資料集 生命倫理と法 ダイジェスト 単行本 – 2004/7/15
資料集 生命倫理と法編集委員会 (編集)

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