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近代化のさまざまな道とジェンダーの役割
掲載:2023-09ー15 執筆:落合恵美子
国際シンポジウム「アジアジェンダー研究・ウェビナーシリーズ」
*Webinar Series for Asian Gender Studies 国際シンポジウム「アジアジェンダー研究・ウェビナーシリーズ」
リーディングス『アジアの家族と親密圏』全3巻、2022年、有斐閣
多様な近代
圧縮された近代
韓国の社会学者チャン・キョンスプが提案した概念。
(参考)
落合 恵美子「第1章 1970 年代以降の人口政策とその結果―アジアにおけるケアの脱家族化を中心に」https://www.mof.go.jp/pri/research/conference/fy2020/jinkou_report01.pdf
落合恵美子「つまずきの石としての 1980 年代――「半圧縮近代」日本の困難――」2017年 https://nichibun.repo.nii.ac.jp/records/6568
落合恵美子「近代世界の転換と家族変動の論理ーアジアとヨーロッパー」『社会学評論』64(4)、2014年 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsr/64/4/64_533/_pdf
植民地近代/植民地的近代
「植民地近代」(colonial modernity)は、植民地支配を肯定的に評価する「植民地近代化」(modernization in colony)とは全く異なる概念である。
バーロウ=伊藤=坂元(2010)によれば、「植民地主義は徹底してジェンダー化されたプロセスである」(8頁)。同書の定義によれば、「植民地(的)近代」とは、①おおむね1920年代~1930年代の世界史上の時期を指し(同時期の女性主体の変容は、「モダンガール」(新しい女性)に典型的に表現される、②近代を人びと・行為・思想の空間的関係において理解するための分析概念である。
社会主義近代
旧社会主義国=「ポスト社会主義社会」
ウルリッヒ・ベックUlrich Beck(1944~2015年)の著作
ベックはドイツの社会学者。チェルノブイリの原発事故直後に出版された『リスク社会』(1986年)(邦訳名『危険社会』)はベストセラーとなった。