開発独裁とジェンダー

掲載:2023-09-15 執筆:吉村真子

東南アジア諸国(地図)

ASEAN 東南アジア諸国連合(外務省)
(出典)https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/asean/index.html

開発独裁国家(例)

フィリピン マルコス政権(1965~1986年)

マルコス Ferdinand Marcos(1917~1989年)
大統領(1965~1986年)
(出典)https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ferdinand_Marcos_(cropped).jpg

インドネシア スハルト政権(1968~1998年)

スハルト(1993年)Soeharto, Haji Muhammad Soeharto(1921~2008年)
第2代大統領(1968~1998年)
(出典)https://commons.wikimedia.org/wiki/File:GDP_per_capita_development_in_the_Philippines_1965-1986.svg
インドネシアの宗教の多様性(イスラム=緑、キリスト教=青、ヒンドゥー教=オレンジ)
(出典)https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Religion_in_Indonesian_Provinces.jpg

シンガポール リー・クアンユー政権(1959~1990年)

リー・クアンユー(1923~2015年)は、客家系華人(漢民族で、移住先の国籍を取得した人たちを指す)の4世とされる。シンガポールの初代首相。

長男リー・シェンロン(1952年~)は、2004年に第三代首相となる。

リー・クアンユー(1975年) Lee Kuan Yew(1923~2015年)
首相(1959~1990年)
(出典)https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Prime_Minister_Lee_Kuan_Yew_of_Singapore_Making_a_Toast_at_a_State_Dinner_Held_in_His_Honor,_1975.jpg
コロナ下のシンガポール(2020年)
(出典)https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Empty_Singapore-Malaysia_Causeway.jpg

シンガポールは、シンガポール島及び60以上の小規模な島々からなる島国の都市国家。

1 面積 約720平方キロメートル(東京23区と同程度)

2 人口 約569万人(うちシンガポール人・永住者は404万人)(2020年)

3 民族 中華系76%、マレー系15%、インド系7.5%(2019年6月)

(出典)外務省「シンガポール共和国」基礎データ https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/singapore/data.html#section1


マレーシア マハティ―ル政権(1981~2003年)

マハティール首相は、1982年に「東方政策」を提唱した。日本や韓国の近代化をモデルに国民の教育を行い、意識改革を促して、経済発展を促進しようとする近代化促進政策を指す。

マハティ―ル(2018年) Mahathir Mohamad(1925年~)
第4代首相(1981年 - 2003年)、第7代首相(2018年 - 2020年)、暫定首相(2020年2月24日 - 3月1日)
(出典)https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mahathir_Mohamad_13112018_(cropped).jpg
マレーシア (出典)外務省

1 面積 約33万平方キロメートル(日本の約0.9倍)

2 人口 約3,260万人(2022年マレーシア統計局)

3 首都 クアラルンプール

4 民族 マレー系約70%(先住民15%を含む)、中華系約23%、インド系約7%(2022年マレーシア統計局)

5 言語 マレー語(国語)、中国語、タミール語、英語

6 宗教 イスラム教(連邦の宗教)(64%)、仏教(19%)、キリスト教(9%)、ヒンドゥー教(6%)、儒教・道教等(1%)、その他(2022年マレーシア統計局)

(出典)外務省「マレーシア基礎データ」https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/malaysia/data.html#section1

マレーシアのブミプトラ政策

参考文献

吉村真子「【特集】第31回国際労働問題シンポジウム : 持続可能な開発目標(SDGs)とディーセント・ワーク :アジアにおける開発と労働 : グローバル市民社会の視点から」『大原社会問題研究所雑誌』 726巻、 22-32頁、 2019年。   ohara_726_p22.pdf   (987.51KB)

 

国際分業と女性―進行する主婦化 単行本 – 1997/11/1

マリア ミース (著), Maria Mies (原名), 奥田 暁子 (翻訳)
市場とジェンダー―理論・実証・文化 (比較経済研究所研究シリーズ) 単行本 – 2005/7/1

原 伸子 (編集), 法政大学比較経済研究所 (編集)

吉村真子「東南アジアの開発とジェンダー」を収録

マレーシアの経済発展と労働力構造―エスニシティ、ジェンダー、ナショナリティ 単行本 – 1998/11/1

吉村 真子 (著)
移民・マイノリティと変容する世界 (現代社会研究叢書) 単行本 – 2012/6/1

宮島 喬 (著), 吉村 真子 (著)