津田梅子と女子英学塾

掲載:2023-09-15 執筆:高橋裕子

津田梅子(1864~1929年)

津田塾大学の歴史については、津田塾大学の公式HPを参照→津田塾大学

官費女子留学生

官費女子留学生:留学期間は10年「日本政府が旅費・学費・生活費を全額負担した上で、さらに奨学金として毎年800ドルを支給する」 → 1871年に岩倉使節団とともに渡米

応募者は5名(幕臣または賊軍の士族の少女5名のみ)

    上田悌子(幕臣・上田畯の娘、満14歳):すぐに帰国

    吉益亮子(幕臣・吉益正雄の娘、満14歳):すぐに帰国

    山川捨松(会津藩家老・山川浩の妹、11歳)(1860~1919年) → のちの元老大山巌と結婚。

    永井繁子(幕臣・永井玄栄の養女かつ幕臣・益田孝の実妹、10歳)(1861~1928年) → ヴァッサー大学音楽科を卒業。西洋音楽分野で大学教育を受けた最初の日本人。日本最初のピアニスト。東京音楽学校(現:東京芸術大学音楽学部)教授と女子高等師範学校(現:お茶の水女子大学)教授を兼任して高等官となる。

    津田梅子(幕臣・津田仙の娘、6歳)(1864~1929年)

ブリンマー大学 Bryn Mawr College(1885年創設):津田梅子は1889~1891年の3年間この大学に留学した(2度目の留学)。

セブン・シスターズと呼ばれる7つの名門私立女子大学の1つ。現在も女子大であるのは5つ。

ブリンマー大学ローズホール。ブリンマー大学はアメリカで最も美しいキャンパスの一つとされ、40の校舎からなる。
(出典)https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Rhoads_Hall_Bryn_Mawr.JPG
M. Carey Thomas(1919年)(1857~1935年)
第二代ブリンマー大学学長(1894~1922年)
女性参政権運動家
(出典)https://commons.wikimedia.org/wiki/File:M.Carey_Thomas_cph.3a48893(cropped).jpg

ブリンマー大学は、2015年にトランスジェンダー女性に「女子」としての入学を認めた。

参考文献

津田梅子の社会史 単行本 – 2002/12/22

高橋 裕子 (著)
津田梅子: 女子教育を拓く (岩波ジュニア新書 958) 新書 – 2022/9/24

髙橋 裕子 (著)
津田梅子: 科学への道、大学の夢 単行本 – 2022/1/21

古川 安 (著)