① 学問とジェンダー秩序

掲載:2024/04/02 執筆:隠岐さやか

本記事は、『<ひと>から問うジェンダーの世界史』第3巻『「世界」をどう問うか?―地域・紛争・科学』(大阪大学出版会、2024年)の関連記事です。

1)ジェンダー秩序と研究・教育
①学問とジェンダー秩序 (隠岐さや香)
(内容)◆古典古代世界における学問の序列化とジェンダー秩序 ◆制度化・専門化と女性の排除(12-17世紀) ◆近代と補完原理の言説(18−19世紀) ◆女性と高等教育(19世紀後半〜21世紀)

学問で活躍した女性たち(後世のイメージ画)

女性の画像はほとんど伝わっておらず、描かれた時代の女性観が反映されている点には注意が必要である。

サッフォー (紀元前 630年頃 – 紀元前570年頃)
最も古いサッフォーの画の一つ(紀元前470年頃)
(出典)File:Brygos Painter ARV 385 228 Alkaios and Sappho - Dionysos and maenad (07).jpg - Wikimedia Commons
ベティシア・ゴザディーニ(1209 – 1261年)
1845年の画
(出典)File:Bettisia Gozzadini, lithograph from Carolina Bonafede, Cenni biografici … , 1845.jpg - Wikimedia Commons
エレナ・コルナロ・ピスコピア(1646-1684年)
18世紀に描かれた肖像画
(出典)File:Elena Piscopia portrait.jpg - Wikimedia Commons

参考文献

科学史から消された女性たち 改訂新版 単行本 – 2022
ロンダ シービンガー (著), 小川 眞里子 (翻訳), 藤岡 伸子 (翻訳), 家田 貴子 (翻訳)
文系と理系はなぜ分かれたのか (星海社新書) 新書 – 2018
隠岐 さや香 (著)
なぜ理系に女性が少ないのか (幻冬舎新書 674) 新書 – 2022
横山広美 (著)