人口変動と近代ー東アジアの圧縮近代と半圧縮近代

掲載:2024/03/09 執筆:落合恵美子

本記事は、『<ひと>から問うジェンダーの世界史』第1巻「身体・セクシュアリティ・暴力」(大阪大学出版会、2024年)の関連記事です。

第2章 生殖と生命 5)人口と家族
②人口変動と近代ー東アジアの圧縮近代と半圧縮近代(落合恵美子)
(内容)◆人口転換 ◆第二次人口転換 ◆圧縮近代と半圧縮近代 ◆東アジアの極低出生率

出生率(普通出生率・合計特殊出生率)

普通出生率(地図は参考)

普通出生率(2022年)
※普通出生率(粗出生率、crude birth rate、CBR)は、ある地域で出生した数をその地域の人口で割った値であり、人口1000単位で示す。
File:Crude Birth Rate Map by Country.svg - Wikimedia Commons

合計特殊出生率(地図は参考)

合計特殊出生率(total fertility rate、TFR)(2023年)
※15~49歳までの既婚・未婚問わない全女性の年齢別出生率を合計したもので、女性人口の年齢構成の違いを除いた「その年の出生率」を意味する。医療技術や栄養状態が良好な現代先進国において人口維持に必要な合計特殊出生率は2.08程度とされ、これを下回れば人口は減少するとされる。
(出典)File:Total Fertility Rate Map by Country.svg - Wikimedia Commons

OECD諸国の合計特殊出生率の推移(1960ー2020年)(データとグラフは参考)

OECD諸国の合計特殊出生率の推移(1960ー2020年)
(参考)File:Fertility rate in OECD.svg - Wikimedia Commons

極低出生率

極低出生率("lowest-low fertility")は、合計特殊出生率(TFR)が1.3以下の場合を指す。東欧、南欧、東アジアの国々に多い。

参考文献

親密圏と公共圏の社会学: ケアの20世紀体制を超えて (単行本) 単行本 – 2023/3/29
落合 恵美子 (著)