バイオエシックスの展開と生命倫理法制

掲載:2024/03/09 執筆:三成美保

本記事は、『<ひと>から問うジェンダーの世界史』第1巻「身体・セクシュアリティ・暴力」(大阪大学出版会、2024年)の関連記事です。

第2章 生殖と生命 4)生殖革命と生殖補助技術
②バイオエシックスの展開と生命倫理法制(三成美保)
(内容)◆先端医療と「不妊の医療化」 ◆バイオエシックス ◆バイオエシックスの展開 ◆ニュルンベルクコード ◆脳死と中絶 ◆出生前診断 ◆「損害としての子」訴訟 ◆生殖革命 ◆バイオテクノロジーと生命倫理法制 ◆エンハンスメント

DNA二重らせんの発見・ヒトゲノム計画

DNA二重らせんの構造
(出典)File:DNA Structure+Key+Labelled.pn NoBB.png - Wikipedia
ヒトゲノム
→拡大フルバージョン The pdf version
(出典)File:Human karyotype with bands and sub-bands.png - Wikipedia

ニュルンベルクコード(ニュルンベルク綱領)

ニュルンベルク綱領( Nürnberger Kodex)は、第二次世界大戦後のニュルンベルク裁判の一環で1947年に行われた「医者裁判」の結果として生まれた、人間を被験者とする研究(人体実験)に関する一連の倫理原則である。ナチス期には、本人の同意なく人体実験が数多く行われた。ニュルンベルク綱領は、のちの「ヘルシンキ宣言」(研究倫理の確立)に繋がり、医療倫理の発展、そして患者の権利の確立へと結びついた。

ニュルンベルク綱領は、「インフォームドコンセント」の原則を確立したものとして知られる。

ヘルシンキ宣言=WORLD MEDICAL ASSOCIATION(世 界 医 師 会)WMA ヘルシンキ宣言(人間を対象とする医学研究の倫理的原則)日本医師会訳
https://www.med.or.jp/dl-med/wma/helsinki2013j.pdf

生命倫理に関する法制・審議

内閣府生命倫理専門調査会(内閣府)→審議資料については 生命倫理専門調査会 - 総合科学技術・イノベーション会議 - 内閣府 (cao.go.jp)

参考資料5.主要国のヒト胚の取扱いに関する制度と研究、医療の現状(内閣府)→https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/life/haihu38/siryo3-8.pdf

参考文献

生命倫理とは何か 単行本 – 2002/8/1
市野川 容孝 (編集)
資料集 生命倫理と法 ダイジェスト 単行本 – 2004/7/15
資料集 生命倫理と法編集委員会 (編集)
生殖補助医療 (生命倫理と法) 単行本 – 2008/10/14
秋葉 悦子 (著), 岡垣 竜吾 (著), 石原 理 (著), 米本 昌平 (著), 井上 悠輔 (著), 吉田 治代 (著), 小門 穂 (著), 神里 彩子 (編集), 成沢 光 (編集)
生命倫理事典 単行本 – 2010/3/25
酒井 明夫 (編集), 藤尾 均 (編集), 森下 直貴 (編集), 中里 巧 (編集), 盛永 審一郎 (編集)