近世期の春画に描かれた性と身体

掲載:2024-03-09 執筆:石上阿希

本記事は、『<ひと>から問うジェンダーの世界史』第1巻「身体・セクシュアリティ・暴力」(大阪大学出版会、2024年)の関連記事です。

第3章 2)セクシュアリティと性愛・結婚
③近世期の春画に描かれた性と身体(石上阿希)
(内容)◆出版物としての春画 ◆誰が作り、誰がながめたのか ◆春画に描かれた性 ◆性を笑う ◆性器の表現 ◆裸体と着衣 ◆養生・健康の手引き ◆結婚・出産 

春画

春画(艶本資料データベース)(国際日本文化研究センター)

春画については、国際日本文化研究センターの「艶本資料データベース」を参照(絵師名・作品名で検索可能、閲覧はだれでも自由に無料で可能)。
資料数は450点を超え(2021年7月現在)、質・量ともに国内外トップレベルのコレクションである。

艶本資料データベース (nichibun.ac.jp)

※特別申請が必要(本の記事には掲載されているが、WEBでは削除した方が良いか?) 
喜多川歌麿「 願ひの糸ぐち」
技法 錦絵、版型 大判組物、点数 13枚、板行年 寛政十一年(西暦 1799)
作品ファイルNo. 221 備考 請求記号 YR/5/Ki 図書ID 004134151(国際日本文化研究センター艶本資料データベース)
(出典)艶本資料データベース (nichibun.ac.jp)

勝絵絵巻「陽物比べ」(1110ー1125年)

鳥羽僧正、あるいは僧正と同時代の絵仏師・定智が、1110年から1125年ごろに製作した絵巻。

「陽物比べ」の場面については以下を参照→勝絵(模本) 文化遺産オンライン (nii.ac.jp)

関連文献

『素女妙論』(京大人文研科学史資料叢書10) 単行本 – 2023/8/1
武田時昌 (編集), 平岡隆二 (編集), 永塚憲治 (編集)
新潮日本古典集成〈新装版〉 古今著聞集(下) 単行本 – 2019/3/29
西尾 光一 小林 保治
黄素妙論 (国会図書館コレクション)
曲直瀬 道三 (翻訳)
(出典)https://dl.ndl.go.jp/pid/2541834

参考文献

大英博物館 春画  大型本 – 2015/09/15 矢野明子(監修・訳), 早川聞多(訳), 石上阿希(訳)
日本の春画・艶本研究 単行本 – 2015/2/20
石上 阿希 (著)
江戸をんなの春画本-艶と笑の夫婦指南 (平凡社新書) 新書 – 2011/3/16
アンドリュー・ガーストル (著)