前近代ヨーロッパの堕胎・子殺し
掲載:2024/03/09 執筆:三成美保
本記事は、『<ひと>から問うジェンダーの世界史』第1巻「身体・セクシュアリティ・暴力」(大阪大学出版会、2024年)の関連記事です。
第2章 生殖と生命 2)「産むべき身体」と「生まれるべき生命」
③前近代ヨーロッパの堕胎・子殺し(三成美保)
(内容)◆古代ギリシア・ローマ社会 ◆ゲルマン法 ◆キリスト教の影響 ◆婚外出生と嬰児殺 ◆嬰児殺規定の変化
ゲーテ「ファウスト」のグレートヒェン悲劇
ゲーテ『ファウスト』のグレートヒェン悲劇は、ゲーテ(1749-1832年)の生家がある帝国都市フランクフルトで行われたズザンナ裁判(子殺し事件)(1772年)(ズザンナは公開斬首刑)に着想を得たとされる。