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封建制と貴族社会
→『読み替える(世界史篇)』6-5.封建制と貴族社会(三成美保)
ベリー公のいとも優雅なる時祷書(1410-1415)
「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」(仏: Les Très Riches Heures du Duc de Berry)は、中世フランス王国の王族ベリー公ジャン1世(1340年-1416年)が作らせた装飾写本(写本とは手書きで複製された本や文書を指す)である。羊皮紙206葉からなり、1頁のサイズが29x21cm。公の死去により一時中断したが、15世紀末に完成。
「時祷書」とはキリスト教徒が用いる祈祷文、賛歌、暦などからなる聖務を記した日課書をさし、私的な財産であった。とくに、本書は最も豪華な装飾写本とされる。