近代市民家族の形成
→*【特論1】歴史のなかの読書-グリム童話と近代家族の誕生(三成美保)
市民家族の図像
【文献紹介】姫岡とし子『ヨーロッパの家族史』
世界史リブレット 117
姫岡とし子『ヨーロッパの家族史』山川出版社、2008年
本体729円+税
解説:愛情あふれる家族のイメージは,近代になってはじめて誕生した家族像であった。ドイツを中心に18世紀から20世紀初頭にいたる家族の歴史的変遷を追い,家族のあり方がいかに多様であったかを示して,近代家族の特徴とその実像を描く。(全96頁)
ISBN:978-4-634-34955-1
- もくじ:
- 近代史における家族革命
1.歴史人口学と家族
2.伝統家族から近代家族へ
3.近代市民家族の特性
4.ヴィクトリア期の家族
5.労働者層の家族
- メッセージ・あとがき:
- 情愛によって結ばれる血縁家族は,近代になってはじめて誕生した家族像である。家族の歴史は,その理解のされ方,現実の生活の両面において非常に多様であった。本書では,ドイツを中心に18世紀から20世紀初頭にいたる家族の歴史的変遷を追い,家族にかんする言説,概念規定,経済的・社会的基盤,家族内の人間関係をたどりながら,伝統家族と対比される近代家族の特徴と,その生きられた姿を階層ごとに描き出す。(山川出版社HPより)