目次
【教育5】法学教育・法教育・市民性教育
掲載:2015.10.10 作成:三成美保
(1)日本学術会議
○提言・報告等
- 2012年「参照基準」
「報告:大学教育の分野別質保証のための教育課程編成上の参照基準、法学分野」(平成24年(2012年)11月30日、日本学術会議大学教育の分野別質保証推進委員会法学分野の参照基準検討分科会- 全文はこちら→*http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-h166-2.pdf
- 関連シンポジウム(2012年・学術会議)の資料・レジュメはこちら→*http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/daigakusuisin/pdf/s-sympo3.pdf
- 2011年「提言:法学研究者養成の危機打開の方策-法学教育・研究の再構築を目指して-」(平成23年(2011年)9月22日、日本学術会議法学委員会法学系大学院分科会)
- 2008年「報告:大学法学部1年生の歴史素養調査と法史学関連科目の開講状況調査」(平成20年(2008年)8月28日、日 本 学 術 会 議法学委員会法史学・歴史法社会学分科会)
- 2005年「報告:法科大学院の創設と法学教育・研究の将来像」(平成17年7月21日、第 2 部日本学術会議)
- 2000年「諸外国における法学研究者養成制度「比較法学研究連絡委員会報告」」平成12年4月24日、日本学術会議比較法学研究連絡委員会
○『学術の動向』
- 「特集 法科大学院の現状と基礎法学教育─法科大学院に何を求めるか─」『学術の動向』2009年9月号
- 法科大学院の現状と基礎法学教育―法科大学院に何を求めるか― 滝澤 正
- 法科大学院における基礎法学教育の理念と問題点 滝澤 正
- 法科大学院における基礎法学教育: アンケートの結果から 和田 仁孝
- 法科大学院の現状と法哲学教育 高橋 文彦
- 法科大学院における法制史教育 吉田 正志
- 家族法の立場から 奥山 恭子
(2)法教育(法務省)
「法教育とは,法律専門家ではない一般の人々が,法や司法制度,これらの基礎になっている価値を理解し,法的なものの考え方を身につけるための教育です」(法務省)
- 「法教育」(法務省)についてくわしくは→*http://www.moj.go.jp/housei/shihouhousei/index2.html
- 法教育推進協議会(法務省)→*http://www.moj.go.jp/shingi1/kanbou_houkyo_kyougikai_index.html
- 文献
- 法教育推進協議会『はじめての法教育Q&A』ぎょうせい、2007年
(3)日本弁護士連合会「法教育」(市民のための法教育委員会)
「私たちが考える法教育とは、子どもたちに、個人を尊重する自由で公正な民主主義社会の担い手として、法や司法制度の基礎にある考え方を理解してもらい、法的なものの見方や考え方を身につけてもらうための教育です。」(日弁連サイトから引用)
- 日弁連「法教育」については→*http://www.nichibenren.or.jp/activity/human/education.html
- 関連教材集(日弁連)→*http://www.nichibenren.or.jp/activity/human/education/teaching-material.html
- 『弁護士白書2010』「特集2:時代を担う法教育」
→*http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/books/data/hakusyo_tokusyu2010_02.pdf
(4)法教育フォーラム
公益社団法人商事法務研究会が、法務省、文部科学省、日本弁護士連合会、日本司法支援センター(法テラス)等と連携し、「法教育」に関する情報の収集・発信および「法教育」の啓蒙・普及活動を行うため運営しているサイト→*http://www.houkyouiku.jp/
(5)法と教育学会
「「法と教育学会」は、小・中・高等学校における法教育、大学法学部における法学教育、法科大学院・司法研修所における法曹教育、そして法律専門家に対する研修・教育のあり方について総合的に研究し、 それを教育の現場で実践するため、法学、教育学またはこれらの関連分野における研究 もしくは実務に携わる方の研究上の連絡・協力を促進することを目的とした学会です。」(学会サイトからの引用)
- 理事長:大村敦志東京大学法学部教授
- 大村敦志『法教育への招待ー法学から見た法教育』商事法務、2015年
- 大村敦志『「法と教育」序説』商事法務、2010年
- 学会HPはこちら→*http://gakkai.houkyouiku.jp/
(6)法科大学院教育
法科大学院は、2004年(H16年)4月に開設された。専門職大学院の1つである。旧司法試験の廃しに伴い、2011年から司法試験予備試験が実施されている。予備試験に合格すると、法科大学院を修了した者と同等の学力があるものとみなされ、司法試験の受験資格を得ることができる。
- 司法分野における女性比率
- 司法試験合格者(推移)
- 司法試験合格者の推移については→日弁連弁護士白書2014*http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/books/data/2014/whitepaper_suii_gokakusha_2014.pdf
- 法科大学院(文科省)
- 文科省「法科大学院」については→*http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houka/houka.htm
【法科大学院の教育内容】(文科省HPから引用)
教育内容面では、法曹として備えるべき資質と能力を育成するために、少人数で密度の濃い授業を基本としつつ、憲法や民法、刑法をはじめとする法理論 教育に加え、弁護士の監督指揮の下に、法律相談、事件内容の予備的聴取り、解決案の検討等を具体的事例に則して学ぶ「クリニック」や、法律事務所や企業法 務部等で研修を行う「エクスターンシップ」など実務教育の導入部分をも併せて実施するなど、実務との架橋を強く意識した教育が行われています。
<法科大学院の科目群>
○ 法律基本科目群 イメージ例 : 公法系、民事系、刑事系
○ 実務基礎科目群 イメージ例 : 法曹倫理、法情報調査、法文書作成、模擬裁判など
○ 基礎法学・隣接科目群 イメージ例 : 基礎法学、外国法、政治学、法と経済学など
○ 展開・先端科目群 イメージ例 : 労働法、経済法、税法、知的財産法、環境法など※ 各々の単位数は法科大学院の創意工夫によります。
(出典:文科省HPhttp://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houka/houka.htm)
(7)法学部教育
- 法学部1年生の世界史・日本史の知識についての調査(学術会議)→*【教育】法学部生の歴史的素養に関する調査(2008)
(8)ジェンダー法学教育
- ジェンダー法学会のHPはこちら→*http://www.tabi-go.com/genderlaw/
- ジェンダー法学で取り上げる基本的な項目については→*【法学1-①】ジェンダー法学の基本項目
- 『ジェンダー法学入門(第2版)』(2015年)については
→*【紹介(自著)】三成・笹沼・立石・谷田川『ジェンダー法学入門・第2版』2015年3月(はしがき)
- 『ジェンダー法学入門(第2版)』(2015年)については
- 浅倉むつ子責任編集『ジェンダー法研究』創刊号(2014年)
(9)公民教育
- 日本公民教育学会HPはこちら→*http://www7b.biglobe.ne.jp/~civicedu/
- 新科目「公共」
「高校に「公共」「歴史総合」 中教審が骨格案取りまとめ
中教審の特別部会は20日、次期学習指導要領の改定骨格案を取りまとめた。高校では公民に「公共」を新設して必 修化。地理歴史でも、日本と世界の近現代史を学ぶ「歴史総合」と、地球規模や地域の課題を解決する力を育む「地理総合」を必修とする。小学校5、6年の外 国語活動を教科の英語に格上げし、授業時間を倍増する。
中教審は秋以降、教科や学校種ごとの専門部会で具体的な制度設計を開始し、2016年度中に改定内容を答申する予定。次期指導要領の全面実施は小学校20年度、中学校21年度、高校22年度以降となる。2015/08/20 19:34 【共同通信】」
(10)裁判員裁判
- 2009年5月21日スタート。
- 裁判員制度の実施状況について(実施以降のデータ)(最高裁判所)→*http://www.saibanin.courts.go.jp/topics/09_12_05-10jissi_jyoukyou.html
○参考文献
- 大村敦志『法教育への招待ー法学から見た法教育』商事法務、2015年
- 大村敦志『「法と教育」序説』商事法務、2010年
- 浅倉むつ子責任編集『ジェンダー法研究』創刊号(2014年)
- 特集:ジェンダー法教育と司法(※2014年学術会議公開シンポジウム「法の世界とジェンダー」の成果報告)
- ◆1◆ 「法の世界」におけるジェンダー主流化の課題〔浅倉むつ子〕
- ◆2◆ ジェンダーとロースクール教育〔二宮周平(立命館大学法学部教授)〕
- ◆3◆ 法曹継続教育とジェンダー〔南野佳代(京都女子大学法学部教授)〕
- ◆4◆ 大学教育におけるジェンダー法学教育の現状と課題〔三成美保(奈良女子大学研究院生活環境科学系教授)〕
- ◆5◆ 弁護士へのジェンダー教育〔吉田容子(立命館大学法科大学院教授)〕
- ◆6◆ 「ジェンダーと法」を教えて ―明治大学法科大学院での経験から〔角田由紀子(弁護士)〕
- ◆7◆ 婚外子差別と裁判・立法・行政〔吉田克己(早稲田大学大学院法務研究科教授)〕
- 特集:ジェンダー法教育と司法(※2014年学術会議公開シンポジウム「法の世界とジェンダー」の成果報告)
- ジェンダー法学会編『ジェンダーと法』創刊号(2004年)、特集「今、なぜジェンダー法学か」
- 折登美紀「ドイツにおける法学教育(1)」福岡大学 http://www.adm.fukuoka-u.ac.jp/fu844/home2/Ronso/Hogaku/J59-3/J5903_0397.pdf
- 座談会「ビジネスローと法学教育(上)(下)」『書斎の窓』 https://www.jurists.co.jp/ja/publication/tractate/article_1699.html
(上)https://www.jurists.co.jp/ja/publication/tractate/docs/t115_01.pdf
(下)https://www.jurists.co.jp/ja/publication/tractate/docs/t115_02.pdf -
リン・スミス(沖﨑聰訳)「法学教育におけるジェンダーという微妙な問題:カナダの経験から」『法政論集』(名古屋大学)262号(2015)http://ir.nul.nagoya-u.ac.jp/jspui/bitstream/2237/22884/1/15.Satoshi%2c%20Okizaki-2.pdf
-
李玉璽(杉本史子訳)「台湾の大学課程におけるジェンダー法学教育の実践と問題点」『立命館法学』348号(2013年)
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/law/lex/13-2/007%20leesugimoto.pdf