【年表】各国別/「同性愛」行為と同性婚(=性的指向)の法的地位(1270~2016)
掲載:2016-06-20 執筆:富永智津子
(主な出典)
○STATE-SPONSORED HOMOPHOBIA- A World Survey of Laws: criminalisation, protection and recognition of same-sex love, May 2015, 10th Edition, Aengus Carroll and Lucas Paoli Itaborahy (International Lesbian Gay Bisexual Trans and Intersex Association=ILGA)
○三成美保編著『同性愛をめぐる歴史と法』明石書店2015(凡例)
*国名は現在のものを使用している
*用語:「同性愛」は1880年代以降にヨーロッパから普及、それまでは「ソドミー」(アナルセックスと獣姦を指す)が使用されていた。
ここでは、文脈に応じて両方を使用している。
*国名色分け: 青=同性愛の犯罪化 赤=同性愛の非犯罪化/合法化 黒=同性婚関連
*なお、同性愛を非犯罪化/合法化している国で、法令が出されていなかったり、出されたとしてもその明確な年号が不明な国は25か国あり、そのうちアフリカ諸国が16か国、アジアが6か国を占めている。これらの国は、本年表には登場していない。(参考)
2015年の時点でのLGBに関する法的地位状況は以下の通りである:
①同性間の性的交渉を合法化している国・・・123の国と地域(アフリカ20;アジア21;ヨーロッパ51;ラテンアメリカ/カリブ海地域22;北アメリカ2;オセアニア7)
②同性間の性交渉を違法としている国・・・・78の国と地域(アフリカ34;アジア25;ラテンアメリカ/カリブ海地域11;オセアニア8)
③憲法で性的指向による差別を禁止している国・・・5か国+3自治体(南ア、コソボ、ポルトガル、スウェーデン、スイス、ドイツのベルリン・ブランデンブルグ・テュービンゲン)
④同性婚を容認している国・・・・・・・20の国と地域(アフリカ1;ヨーロッパ13;ラテンアメリカ/カリブ海地域3;北アメリカ2;オセアニア1)
⑤同性婚に近い権利を同性カップルに与えている国・・・・14の国と地域(ヨーロッパ8;ラテンアメリカ/カリブ海地域5;オーストラリアの一部)
⑥婚姻に伴う権利を付与されない形式の同性カップルを認めている国・・・7の国と地域(アジア1;ヨーロッパ3;ラテンアメリカ/カリブ海地域1;アメリカの一部地域;オーストラリアの一部地域)なお、女性同士の性的関係も犯罪としている国は45、性的指向を理由として過去3年間に実際に処罰したり逮捕した国は49:処罰に関しては、国連加盟国の中では8か国が法令で死刑を規定しているが実際に実施しているのはイラン、モーリタニア、サウジアラビア、スーダン、イエメンの5か国、法律に死刑を規定していないが実施している国がイラクで、ナイジェリアの北部州とソマリアの南部ではイスラーム法にのっとって死刑が行われている。アフガニスタン、パキスタン、カタールに関しての最近の実情は不明。その他、懲役15年~終身刑14か国、懲役8年~14年23か国、懲役3年~7年19か国、懲役1か月~2年もしくは罰金8か国となっている。(STATE-SPONSORED HOMOPHOBIA- world survey of laws: Criminalisation, Criminalisation, protection and recognition of same-sex :International Lesbian Gay Bisexual Trans and Intersex Association=ILGA)
- 1270年頃
フランス:男性および女性の同性愛を違法とする法令Li Livres di justice et de pletの制定。歴史上もっとも初期の法令とされる。(Rictor Norton, The Myth of the Modern Homosexual-Queer History and the Search for Cultural Unity, Cassell, London and Washington, 1997:191)。 - 1532年
ドイツ:神聖ローマ帝国最初の刑事法典『カール5世の刑事裁判令(カロリナ)」により、獣姦と同性愛行為が火刑とされた。男女の同性愛を対象としていたが、実際に処罰されたのは男性のみ。ほかには魔術、強姦、嬰児殺しに重罰を科している。 - 1647年
中国:清朝で肛門性交を禁ずる「鶏姦罪条」制定。違反者には1か月の懲役と100回のむち打ち刑→1997年に同性愛行為を非犯罪化。 - 1716年
ロシア:ロシア帝国のピーター大帝、軍隊内の男性間の同性愛を禁止する法令を出す。市民への禁止は1835年。 - 1791年
フランス:アンシャンレジーム下で実施されていた「ソドミー法」がフランス革命中に刑法典から削除され、私的空間での同性愛行為を非犯罪化→1942年ヴィシー政権下で犯罪化(刑法334、1945年に刑法331に移行)→1960年、公の場での常軌を逸した行為を取り締 まる法(刑法330条)がホモセクシュアルの人びとの取締りに援用されたが1980年に廃止された→同意年齢に関してはミッテラン大統領 の時代の1982年に男女同じとなる(15歳以上)→1985年、性的指向とジェンダーに基づく差別を法で禁止。
フランス領(ギアナ、グアドループ島、マルティニーク、レユニオン、コモロ諸島のマヨット島など):本国 にならい、ソドミーを非犯罪化 - 1793年
モナコ:同性愛を非犯罪化(この年、モナコ公国がフランス革命軍によって占領され、フランスに編入された ためフランスの法律を導入。) - 1795年
ルクセンブルク:フランス占領下で刑法372により同性愛を非犯罪化→同意年齢は1971年に16歳から18歳に引き上げられた。
ベルギー:フランス占領下で刑法372条により、16歳以上の同性愛を非犯罪化(同意年齢は1965年から1985年の間のみ18歳に引き上げられた) - 1798年
スイス:ジュネーヴ、ヴォー州、ヴァレー州、ティチーノ州で同性愛を非犯罪化(フランス総裁政府からの強力な圧力を受け、傀儡国家 のヘルヴェティア共和国が成立した年)→全土では1942年→同意年齢は1992年に男女同じに修正された。 - 1800年代
エルサルバドル:同性愛を非犯罪化
グアテマラ:同性愛を非犯罪化
ハイチ:同性愛を非犯罪化
ベネズエラ:同性愛を非犯罪化 - 1811 年
オランダ:同性愛を非犯罪化(フランス革命後に成立したバタヴィア共和国が、ナポレオンの弟ルイ・ボナパ ルトを国王とするオランダ王国に変えられ、さらにフランスの直轄領としてフランスに併合された時期。その後、 1814~15年のウィーン会議によって ネーデルランド王国が成立。) - 1813年
ドイツ:ドイツ最初の近代刑法典とされる「バイエルン刑法典」でソドミーを非犯罪化。 - 1819年
シンガポール:同性愛を犯罪化(イギリス東インド会社が交易所を設置した年) - 1822 年
ドミニカ共和国:同性愛を非犯罪化(1821年にスペイン人ハイチ共和国として独立した直後、内戦が勃発し、 その隙を突かれて1822 年に隣国のフランス領ハイチによって占領された年) - 1831年
ブラジル:同性愛を非犯罪化(路上でキスをしていた少年を無罪とした判例による) - 1835年
ロシア帝国:同性愛を犯罪化(1825年のアレクサンドル1世の死後、ニコライ1世が即位するまでの3週間の空白期に勃発したデカプ リストの反乱の弾圧の延長上の反動と専制政治の中で、1830年に「ロシア帝国法律大全」が編纂され、1833年に「ロシア帝国法典」が発布される。)→1917年、合法化→1933年以降のスターリン時代に再犯罪化→1993年に合法化。 - 1836~37年
ペルー:同性愛を非犯罪化(1824年独立。1836年、ボリビアにより征服され、南ペルー共和国と北ペルー共和国に分裂、1836年
にペルー・ボリビア連合が成立したが1839年に連合は崩壊。) - 1839年
ドイツ:ウュルテンベルクでソドミーを非犯罪化 - 1840年
ドイツ:ブルンスヴィック、ハノーヴァーでソドミーを非犯罪化 - 1841年
香港:同性愛を犯罪化(イギリスとのアヘン戦争直後)
- 1852年
ポルトガル:同性愛を非犯罪化(~1886年に再び犯罪化→1983年に非犯罪化)
- 1858年
トルコ:同性愛を非犯罪化(オスマン帝国における、宗教法と西洋近代法との折衷をめざす改革運動タンジマート第2段階の時期) - 1860年
インド:同性愛を犯罪化(インド大反乱を契機に、イギリス政府は1858年に「インド統治法」を制定し、間接統治体制に入る。
この年、ムガール帝国滅亡、1877年、「インド帝国」成立。)
バングラデッシュ:同性愛を犯罪化 (イギリス東インド会社の支配時期)
ブータン:同性愛を犯罪化(ブータン人のドゥアール地方への侵入に端を発したイギリスとの紛争の時期)
パキスタン:同性愛を犯罪化(英領インド時代)
ミャンマー:同性愛を犯罪化(1852年のイギリスとの戦争で敗退、イギリスによって新国王バガン・ミンが据えられた時期)
スリランカ:同性愛を犯罪化(イギリス領セイロン時代:1796~1948) - 1860年代
ガーナ:同性愛を犯罪化(1861年、現在の首都ラゴス地域がイギリスにより公式に植民地化される)
セーシェル:同性愛を犯罪化(1815年のパリ条約により、イギリス領となる。1976年独立) - 1861年
シエラレオネ:同性愛を犯罪化(1808年以降イギリス植民地。1861年ころまでにシエラレオネ半島全域に支配圏が拡大) - 1864年
ジャマイカ:同性愛を犯罪化(1670年以降、イギリス領。1865年、イギリスの直轄領となる) - 1865年
サン・マリノ:同性愛を非犯罪化(1862年、イタリア統一運動における功労によって、イタリアと友好善隣条約を締結、独立が再確認さ
れたが、実質的には、それ以来、イタリアの保護国に近い状態が続く。) - 1869年
スリナム:同性愛を合法化(オランダ植民地時期、1975年独立) - 1871年
ドイツ帝国:「ドイツ帝国法典刑法175条」により男性同性愛禁止:禁固および公民権はく奪(1882年施行:1994年廃止) - 1872年
メキシコ:同性愛を合法化(自由主義政策を推進したデハーダ大統領の時代)
日本:1872年「鶏姦律条例」によりアナルセックスを禁止。翌年「改定律令」として規定しなおされ、違反者には懲役刑が科された。
7年後の1880年制定の旧刑法からは削除され、1882年の同法の施行をもって消滅。日本で男色行為の一部が刑事罰の対象とされた唯
一の時期。 - 1874年
フィージー: 同性愛を犯罪化(1874年以降、イギリス植民地。1970年独立) - 1880年代
キリバス:同性愛を犯罪化(1892年以降、イギリスの保護領。1979年独立)
モルディヴ:同性愛を犯罪化(1887年からイギリスの保護領。1965年独立)
マーシャル諸島:同性愛を犯罪化(1885年から第一次世界大戦までドイツの保護領)
ソロモン諸島:同性愛を犯罪化(1893年、イギリスの植民地となる。1978年独立)
トンガ:同性愛を犯罪化(1875年、立憲君主国宣言。1900年にイギリス保護領。1970年独立)
ツバル:同性愛を犯罪化(1892年、エリス諸島という名前でイギリス保護領の一部となる。1978年独立)
サモア:同性愛を犯罪化(1899年、ドイツが西サモアを、アメリカが東サモアを領有。1962年「西サモア」として独立。1997年
「サモア独立国」に国名を変更)
レソト:同性愛を犯罪化(1868年~1966年、イギリス支配)
スワジランド:同性愛を犯罪化(1890年代にイギリスとトランスヴァールの共同統治下に置かれる) - 1880年
パラグアイ:同性愛を非犯罪化(1811年スペインから独立。1879年にアルゼンチン軍が撤退し、1880年代には自由党とコロラド党
が設立される) - 1884年
トーゴ:同性愛を犯罪化(1884年、海岸地域をドイツが保護下に置く。1885年、ドイツ領となる) - 1885年
ボツワナ:同性愛を犯罪化(1885年、イギリス保護領となる) - 1886年
ポルトガル:同性愛を犯罪化 - 1887年
アルゼンチン:同性愛を非犯罪化 - 1888年
ベリーズ:同性愛を犯罪化(1862年からイギリス領。1981年独立)
パプア・ニューギニア:同性愛を犯罪化(西半分を1848年にオランダが、1884年に東半分をドイツとイギリスが二分して領有。現在
のパプア・ニューギニアは、東半分。西は現在インドネシア領となっている)
ソマリア:同性愛を犯罪化(「英領ソマリランド」(北部)の時期)
ガンビア:同性愛を犯罪化(1821年、イギリスの支配下に置かれる。1965年独立) - 1890年
イタリア:全土でソドミーを非犯罪化(1861年、イタリア王国の樹立) - 1891年
マラウィ:同性愛を犯罪化(この年、イギリスの保護領となる)
ジンバブウェ:同性愛を犯罪化(1890年、イギリス南アフリカ会社が鉱山開発権を獲得してこの地域の開発に乗り出す) - 1894年
ウガンダ:同性愛を犯罪化(この年、イギリス領となる) - 1896年
台湾:同性愛を非犯罪化(1895年、日本統治始まる) - 1897年
ケニア:同性愛を犯罪化(1895年、イギリス領東アフリカの成立) - 1899年
ブルンジ:同性愛を犯罪化(1884年、ドイツ領東アフリカの一部となる。第一次世界大戦後、ベルギー領に)
スーダン:同性愛を犯罪化(この年、エジプトとイギリスの共同統治下に置かれる)
ナウル:同性愛を犯罪化(1888年、ドイツ領となる。第一次世界大戦後、オーストラリアが占領し、イギリスの支配下に置かれる)
ホンデュラス:同性愛を非犯罪化(1898年にホセ・サントス・セラや大統領の中米大共和国構想が失敗、この年、ユナイテッド・フ
ルー ツ社が設立され、アグリビジネスによる新植民地化が始まる)
アメリカ領サモア:同性愛を非犯罪化(1899年、ドイツが西サモアを、アメリカが東サモアを領有) - 1901年
ナイジェリア:同性愛を犯罪化(この年、イギリス植民地となる) - 1902年
ウガンダ:同性愛を犯罪化(1894年、イギリス領ウガンダ成立) - 1906年
ブルネイ:同性愛を犯罪化(1888年、サラワク王国と北ボルネオ、イギリスの保護領となる。1984年独立。)
バヌアツ:同性愛を犯罪化(この年、イギリスとフランスの共同統治下に置かれる) - 1911年
ザンビア:同性愛を犯罪化(ザンビア北部のバロツェランドのロジ王国、1890年にイギリスと協定を結び、保護領となる。1924年に
は北ローデシア領として直轄植民地となる) - 1917年
ソ連:一部の旧ロシア帝国領を除き、同性愛を合法化(ロシア革命後) →1933年、スターリン政権下で再処罰化→1993年に非犯罪化 - 1920年
ナミビア:同性愛を犯罪化(第一次世界大戦後の1915年、南アフリカ連邦がナミビアを占領。1921年には、国際連盟により南アフリ
カ連邦の委任統治下に置かれる)
タンザニア:同性愛を犯罪化(第一次世界大戦で敗北したドイツにかわり、この年、国際連盟によりイギリスの委任統治下に置かれる。
名称は「ドイツ領東アフリカ」から「タンガニーカ」に変更) - 1929年
バチカン:同性愛を非犯罪化(この年は、イタリア政府とバチカンとの間で3つのラテラノ条約が締結され、長年の対立に終止符が打たれた年。バチカンはイタリアの刑法に基づいて同性愛を非犯罪化→1967年、イギリス政府が同性愛者への刑事罰を再考するように勧告した際、バチカンは同性愛が罪であることを認めながらも、私的空間における同意にもとづいた同性愛行為の非犯罪化を支持した。 - 1932年
ポーランド:同性愛を合法化(18世紀まで合法、19世紀に処罰化) - 1933年
デンマーク:同性愛を合法化
グリーンランド(デンマークの自治領):同性愛を合法化
ドイツ:ナチス政権、同性愛を取り締まる刑法175条を制定→1935年以降強化→東ドイツでは1968年、西ドイツでは1969年まで残存。
ソ連:刑法121条により男性間の同性愛を犯罪化(スターリン政権下)→ソ連崩壊後の1993年に合法化。 - 1934年
ウルグアイ:同性愛を合法化 - 1940年
アイスランド:同性愛を合法化 - 1942年
スイス:同性愛を合法化
フランス:ヴィシー政権下で同性愛を再犯罪化→1982:合法化 - 1944年
スウェーデン:同性愛を合法化 - 1949年
西ドイツ:ナチ的刑法175条を踏襲、1969年まで法律として残存。 - 1950年
東ドイツ:ナチ刑法175条の強制的な適用を廃止したが法律としては残存し、男性間の同性愛行為は1968年まで非合法。 - 1951年
ギリシア:同性愛を合法化
ヨルダン:同性愛を合法化
パレスチナ:(ヨルダン川西岸)で同性愛を合法化 - 1956年
タイ:同性愛を合法化 - 1961年
モンゴル:同性愛を合法化
アメリカ合衆国:イリノイ州でソドミー法廃止 - 1962年
スロバキア:同性愛を合法化
チェコ:同性愛を合法化
ハンガリー:同性愛を合法化 - 1966年
アルジェリア:同性愛を犯罪化 - 1967年
アメリカ合衆国:コネティカット州でソドミー法廃止
イギリス:イングランドおよびウェールズで、性犯罪法により21歳以上の男性の非公然の同性愛行為を非犯罪化。ただし、軍隊と商船には不適用 - 1968年
東ドイツ:同性愛を合法化
ブルガリア:同性愛を非犯罪化 - 1969年
カナダ:同性愛を合法化
西ドイツ:第一次刑法改正により「性的自己決定を侵害する罪」(第13条)であるとして姦通 と成人間同性愛を合法化。 - 1970年代
アメリカ合衆国:20余州で同性愛を合法化 - 1971年
フィンランド:同性愛を合法化
オーストリア:同性愛を合法化(2002年まで、性行為の承諾年齢が異性間の場合には14歳であったの対し、同性間は18歳となる)
コスタリカ:同性愛を合法化 - 1972年
カメルーン:同性愛を犯罪化
ノルウェー:同性愛を合法化
オーストラリア:1993年までに8つの州で同性愛を合法化 - 1973年
マルタ:同性愛を合法化 - 1975年
東チモール:同性愛を合法化 - 1976年
バーレーン:英領時代の刑法を廃止し、この年、新しい刑法を施行し、同性愛を合法化 - 1977年
クロアチア:同性愛を合法化
モンテネグロ:同性愛を合法化
スロヴェニア:同性愛を合法化 - 1979年
グアム:(アメリカの自治的領域)で同性愛を合法化
キューバ:同性愛を合法化
スペイン:同性愛を合法化
スペイン領:カナリア諸島、セウタ、メリージャ、ブラサス・デ・リベラニア)で同性愛を合法化 - 1980年
イギリス:スコットランドで同性愛を合法化 - 1981年
コロンビア:同性愛を合法化 - 1982年
イギリス:北アイルランドで男性間同性愛を合法化(女性間同性愛は処罰化されたことはない)
フランス:同性愛を合法化 - 1983年
ポルトガル:同性愛を合法化
北マリアナ諸島:同性愛を合法化 - 1984年
アメリカ領ヴァージン諸島:同性愛を合法化 - 1986年
ニュージーランド:男性間同性愛を合法化(女性間同性愛は処罰化されたことはない)
ハイチ:同性愛を合法化 - 1988年
イスラエル:同性愛を合法化 - 1989年
デンマーク:世界初のドメスティック・パートナーシップ制度の導入:同性に限る→2012年、同性婚法成立。
リヒテンシュタイン:同性愛を合法化 - 1990年
アンドラ公国:同性愛を合法化 - 1991年
バハマ:同性愛を合法化
ウクライナ:同性愛を合法化
香港:同性愛を合法化
マン島:同性愛を合法化 - 1992年
ニカラグア:同性愛を犯罪化
ラトヴィア:同性愛を合法化
エストニア:同性愛を合法化 - 1993年
ロシア:チェチェン共和国以外で同性愛を合法化(ロシア革命以後の1917~スターリン時代の1932までも合法)
アイルランド:同性愛を合法化
リトアニア:同性愛を合法化
ギニアビサウ:同性愛を合法化(ただし、住宅取得に関してなどの一部の市民権は制限されている)
ジブラルタル:(イギリスの海外領土)同性愛を合法化
ノルウェー:同性同士の登録パートナーシップ法の成立:同性に限る→2008年、同性婚法の成立
アメリカのハワイ州:最高裁、アメリカで初めて「同性婚を認めないのは法の下の平等を謳う州憲法に違反する」と判断→1996
年、 アメリカの連邦政府、婚姻防衛法を導入し、婚姻を異性間に限定→2013年、連邦裁判所、婚姻防衛法を違憲と判断→2015年、
連邦裁判所、同性婚禁止の州法を違憲とする。 - 1994年
オーストラリア:全土で合法化
ベラルーシ:同性愛を合法化
セルビア:同性愛を合法化
ドイツ:統合ドイツで、第29次刑法改正により同性愛の完全非犯罪化→ドイツ刑法175条の撤廃(120年にわたる処罰法の犠牲者は
14万人)
コソボ:同性愛を合法化
スウェーデン:同性同士の登録パートナーシップの成立:同性に限る→2009年、同性婚法の成立
イスラエル:非登録の同棲制度の導入 - 1995年
ジブチ:同性愛を合法化
モルドヴァ:同性愛を合法化
アルバニア:同性愛を合法化 - 1996年
マケドニア:同性愛を合法化
ルーマニア:同性愛を合法化
マカオ:同性愛を合法化
アイスランド:同性同士の登録パートナーシップ法の成立→2010年、同性間のみの同性婚の成立。
グリーンランド:デンマークの登録パートナーシップ法とほぼ同等の法律施行→2015年、同性婚法の成立
ハンガリー:非登録の同棲制度の導入:同性に限る - 1997年
中国:同性愛を合法化(ただし、同性愛を精神疾患のリストから除外したのは2001年)
エクアドル:同性愛を合法化 - 1998年
キプロス:同性愛を合法化
カザフスタン:同性愛を合法化
キルギスタン:同性愛を合法化
南ア:同性愛を合法化
タジキスタン:同性愛を合法化
ボスニア・ヘルツェゴビナ:3地域それぞれが別々に同性愛を合法化(~2001)
チリ領イースター島:同性愛を合法化
オランダ:登録パートナーシップ法の成立:同性にも異性にも認める(キリスト教民主党が参加しない連立政権が誕生し、性的指向を
公にした人びとの中から国会議員が当選したことを契機として成立)→2000年、同性婚法の成立。
ベルギー:法廷同居に関する法律の制定。2000年に施行(婚外子が増加し、婚姻という手続きなしに「家族」を作ることを望む人びと
が増加したことが背景にあった)→2003年、同性婚法の導入。 - 1999年
チリで:同性愛を合法化
フランス:「民事連帯契約法」PACSの可決→2013年、同性婚解禁法案(「同性カップルに婚姻を解放する法律案」)の可決により、
婚姻の性中立化(同性間でも異性間でも可)が実現(世界で13番目)。 - 2000年
アゼルバイジャン:同性愛を合法化
ジョージア:同性愛を合法化
モントセラト島:同性愛を合法化
タークス・カイコス諸島:同性愛を合法化
オランダ:同性婚法の成立→2001年施行:世界初
ベルギー:Statutory Cohabitationの容認(Domestic Partnership)→2003年、同性婚法の成立 - 2001年
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ:同性愛を合法化
サンマリノ:同性愛を合法化
ポルトガル:非登録の同棲制度の成立:同性にも異性にも認める)→2010年、同性婚法の成立
フィンランド:登録パートナーシップ法の成立→2014年、同性婚法の成立・2017年施行予定
ドイツ:同性間の「生活パートナーシップ法」の成立→2002年施行:ただし同性婚は認められていない。
イギリス海外領土:セントヘレナ、アセンシオン、トリスタンダクーニャで同性愛を合法化 - 2002年
モンゴル:同性愛を非処罰化
アルメニア:同性愛を合法化 - 2003年
イラク:同性愛を合法化
アメリカ合衆国:全国レヴェルでソドミー法撤廃
アルメニア:同性愛を合法化
プエルトリコ:同性愛を合法化
ベルギー:同性婚法の成立・施行(世界で2番目)→2006年、同性カップルによる養子縁組を可能とする法案可決
アルゼンチン:一部の州でシビル・ユニオン制度による登録を認める→2010年、同性婚法の成立・施行
クロアチア:非登録の同棲制度の導入 - 2004年
カポヴェルデ:同性愛を合法化(14歳以上)
イギリス:シビル・パートナーシップ法の成立→2005年施行:同性に限る→2013年、同性婚法案の可決
ルクセンブルク:同性同士の登録パートナーシップ法の成立:異性にも認める→2014年、同性婚法の成立、翌年施行
ニュージーランド:シビル・ユニオン法の成立
イタリア:2005年までの一年間に8地域でフランスと同様のPACSの制度を導入
ブラジル:civil unionの導入→2013年に同性婚を合法化 - 2005年
マーシャル諸島:同性愛を合法化
スペイン:同性婚法の成立・施行
カナダ:民事婚姻法=市民結婚(シビル・ユニオン)法の可決・施行により同性婚容認
南ア:最高裁、同性カップルに結婚する権利を与えないのは憲法違反との判決
アンドラ公国:登録の同棲制度を導入:異性婚のカップルも利用可
スロベニア:登録同性パートナーシップ法の成立→2006年施行:同性に限る
スイス:登録パートナーシップ法の成立→2007年施行:同性のみで養子は不可) - 2006年
南ア:議会、同性同士の結婚を認める法律を可決
チェコ:シビル・ユニオン法成立・施行:同性に限る)
ノルウェー:同性婚を合法化
スウェーデン:同性婚を合法化 - *************************************************************************
【国連】「性的指向・性自認に関する国際人権法の適用に関するジョグジャカルタ原則」の採択
【国連】「性的指向・性自認に基づく人権侵害を憂慮する共同声明」
************************************************************************* - 2007年
ヴァヌアツ:同性愛を合法化
スイス:「登録パートナーシップ法」の施行 - 2008年
ネパール:同性愛を合法化
ニカラグア:同性愛を合法化
パナマ:性愛を合法化
コソボ:同性愛を合法化
ノルウェー:同性婚法の成立。2009年施行
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【国連:この年、アルゼンチン政府、「性的指向と性自認に基づく差別の撤廃と人権保護の促進を求める」共同声明を提出。賛同国は66か 国。アジア圏では日本のみ。アメリカは賛同しなかった。
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ブルネイ:同性愛を犯罪化
インド:デリー高裁、同性愛者間の性交渉を禁止するのは違憲との判決→最高際で2013年にこれを覆す
スウェーデン:同性婚法の成立・同年施行
メキシコ:同性婚法の可決→2010年施行 - 2010年
フィージー:同性愛を合法化
オーストリア:パートナーシップ法成立
ポルトガル:同性婚法の成立・同年施行)
アイスランド:同性婚法の成立・施行:同性に限る
アイルランド:シビル・パートナーシップ法の成立:同性に限る→2015年、同性婚を認めるための憲法改正を問う国民投票の実施。
賛成多数で、世界で初めて国民投票で同性婚が合法化・施行される。
アルゼンチン:同性婚法の成立・施行 - 2011年
ブラジル:最高裁判所、同性婚のパートナーにも異性婚と同等の法的権利を認める判決を下す。以後、同性婚パートナーも法的に「家
族」と認められることとなる。 - *******************************************************************************
【国連】この年、人権理事会で南ア政府の提案による「人権、性的指向および性自認」(SOGI) 決議の採択
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デンマーク:性別に規定されない結婚の定義を導入する方法で同性婚を合法化
サントメ・プリンシペ:同性愛を合法化
レソト:同性愛を合法化 - 2013年
インド:最高裁、同性愛を違憲とした高裁の判決を覆し、刑法377条の刑法を適法とする判断を下す→2016年に最高裁、この件の見直
しの検討を決定。
フランス:同性婚解禁法案の可決・施行:異性にも認める
イギリス:同性婚法案の可決→2014年施行
ウルグアイ:同性婚法成立・施行
ニュージーランド:同性婚法の成立・施行:同性に限る
ブラジル:同性婚を合法化(CNN報道、2013年5月15日)→2013年12月8日、130組の同性カップルが結婚。
ロシア:「同性愛プロパガンダ禁止法」が成立。 - 2014年
ルクセンブルク:同性婚法の成立→2015年施行
フィンランド:同性婚法の成立:2017年に施行予定
北キプロス・トルコ共和国:トルコのみ国家承認
パラオ:同性愛を合法化 - 2015年
ベトナム:同性婚を合法化(アジア初)
ルクセンブルク:同性婚カップルによる養子縁組を合法化
アイルランド:国民投票により同性婚が合法化)
グリーンランド:同性婚法の成立→2016年施行
アメリカ合衆国:最高裁、同性婚を禁じる州法ー14州で存在―を違憲とし、すべての州で同性結婚を合法化
スロベニア:同性婚法の成立→国民投票で否決)
日本:渋谷区で「同性パートナーシップ条例」制定。「パートナーシップ証明書」の交付始まる。同年、世田谷区でも「パートナーシッ
プ宣誓書」の提出により「パートナーシップ宣誓書受領書」が交付されるようになる。
台湾:2015年から2016年にかけて一部の市と県で「同性パートナー登録制度」導入。 - 2016年
イタリア:下院、同性カップルに近い権利を認める法案を可決。