【特集10:科学史①】女性研究者の源流を訪ねて

掲載:2015.08.12 執筆:小川眞里子

○女性研究者の源流に女医あり

• 米国: エリザベス・ブラックウェルが正規の医師資格を得た最初。1866年ニューヨークに女子医科大学を設立。
• 英国: エリザベス・G・アンダスンが1866年施療院を開設。ソフィア・ジュクス=ブレイクが1874年にロンドン女子医学校を設立。
• 日本: 荻野吟子が公許女医第1号。吉岡彌生が1900年東京女医学校設立。
• 韓国: エスター・キム・パクが渡米して1900年に医師資格を取得。
• 台湾: 蔡阿信。日本に留学。助産婦学校を開設。
• フィリピン: オノリア・アコスタ・シソンが渡米して1909年に資格取得。フィリピン大学医学部産婦人科教授に。

○米国最初の女性医師

エリザベス・ブラックウェル1821-1910(右写真)

220px-Elizabeth_Blackwell英国ブリストル生まれ。進歩的な父親は教育に男女平等観。父親の事業の失敗から渡米し、ようやく1847年にニュー・ヨーク州北部の田舎の医学校にやっと入学し、医学を修めた。1849年女医になり、新聞で大々的に報道。1859年妹のエミリーとともに、婦人のための施療院を開設し、後にはそこに人材養成の学校も併設。エリザベスが衛生学、エミリーが産婦人科の教授に。エリザベスは英国における女性医師の育成にも尽力。

エミリー・ブラックウェル1826-1911

 

→(参考)11-11.男性優位の科学への挑戦ー女医の誕生(小川眞里子)

 

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