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グローバル・ジェンダー・ギャップ指数(世界経済フォーラム)
更新 2018-02-18 前回更新2016-03-03 掲載:2014.09.21 執筆:三成美保
○グローバル・ジェンダー・ギャップ指数ーー日本の順位の変化
年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 |
総合 | 98位 | 101位 | 105位 | 104位 | 101位 | 111位 | 114位 |
政治 | 101位 | 110位 | 118位 | 129位 | 104位 | 103位 | 123位 |
経済 | 100位 | 102位 | 104位 | 102位 | 106位 | 118位 | 114位 |
教育 | 80位 | 81位 | 91位 | 93位 | 84位 | 76位 | 74位 |
健康 | 1位 | 34位 | 34位 | 37位 | 42位 | 40位 | 1位 |
※赤字は100位以下
2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | |
総合 | 98位 | 101位 | 105位 | 104位 | 101位 |
政治 | 101位 | 110位 | 118位 | 129位 | 104位 |
経済 | 100位 | 102位 | 104位 | 102位 | 106位 |
教育 | 80位 | 81位 | 91位 | 93位 | 84位 |
健康 | 1位 | 34位 | 34位 | 37位 | 42位 |
出典 World Economic Forum, Global Gender Gap Report 2011~2015
(http://www.weforum.org/reports)をもとに作成。
○2013年(H26年版=2014年男女共同参画白書)
GGIは、世界105位(136ヶ国中)。
出典:http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h26/zentai/html/honpen/b1_s01_03.html
○2012年(H25年版=2013年男女共同参画白書)
GGIは、世界101位(135ヶ国中)。
出典:http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h25/zentai/html/honpen/b1_s01_03.html
○解説
*ジェンダー不平等指数
1995年、国連開発計画が導入したジェンダー指数が「ジェンダー開発指数」と「ジェンダー・エンパワーメント指数」である。2009年以降、両者を統合した「ジェンダー不平等指数GII」が利用されている。GIIは、保健分野、エンパワーメント、労働市場の3つの側面から構成されている。
*ジェンダー・ギャップ指数
一方、2005年(発表は2006年)以降、世界経済フォーラムが各国内の男女間の格差を数値化しランク付けしている(ジェンダー・ギャップ指数GGI)。GGIは、ジェンダー格差をはかる指数であり、ジェンダー平等の達成度をもっとも正確に反映すると言われる。GGIは、以下の4分野の男女格差を測定している。①給与、参加レベル、および専門職での雇用、②初等教育や高等・専門教育への就学、③寿命と男女比、④意思決定機関への参画である。また、国際的な経済組織がジェンダー・ギャップに関心を示すこと自体が、経済と女性の関わりの深さを示している。
2012年版はこちら⇒*【図表】ジェンダー統計(2012年)
●世界経済フォーラム
*世界経済フォーラム(http://www.weforum.org/)
「世界経済フォーラム(World Economic Forum)」は、1971年にスイスの経済学者クラウス・シュワブによって設立された非営利財団(本部はジュネーブ)。ビジネス、政治、学界などのトップ・リーダーたちが連携して、世界情勢の改善に取り組む独立した国際機関として活躍している。年1回、ダボスで開催される年次総会には2500人以上が参加し、5日間にわたって議論する。招待者には、国家元首をはじめとする公人も多い。グローバル企業のCEOも多く参加している。このため、国際政治・国際経済への影響力はきわめて大きいと言われる。
→世界経済フォーラムが提供するダボス会議の動画 https://www.youtube.com/WorldEconomicForum
*各種レポート
世界経済フォーラムはシンクタンクとしての役割も果たしており、さまざまな報告書を発表している。たとえば、以下のものがあり、「ジェンダー・ギャップ指数」の報告が含まれる「グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート」もその一つである。
・「国際競争力レポート」(Global Competitiveness Report)(1979年~):国や経済の競争力を測定
・「グローバル・インフォメーション・テクノロジー・レポート」(Global Information Technology Report)(2001年~):情報技術体制に基づいた競争力を評価
・「グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート(Global Gender Gap Report)(2005年~):男女間の不平等をテーマに重要な分野を検証
・「グローバル・リスク報告書」(Global Risks Report)(2006年~):主なグローバル・リスクを評価
・「旅行・観光競争力レポート」 (Travel and Tourism Competitiveness Report)(2007年~)では旅行および観光における競争力を測定
・「グローバル・イネーブリング・トレード・レポート」(Global Enabling Trade Report)(2008年~)では国家間の貿易を促進する多くの手段について国別分析を提供
→各レポートの日本語訳はこちら(ただし、ジェンダー・レポートの日本語訳はない)
http://www.weforum.jp/reports
*クラウス・シュワブ:ジェンダー平等と経済発展
「あらゆる国や機関の未来にとって大切なことは、優秀な人材を引き付ける能力です。将来は、資本や他の何よりも、才能ある人材が重要になるでしょう。ジェンダーギャップ問題を掘り下げることは、単に平等の問題のためだけではありません。これまで以上に競争の激しい世界で成功し、繁栄するための入場券にしかすぎません。」(世界経済フォーラム創設者兼会長クラウス・シュワブ氏)(出典:世界経済フォーラム・ニュースリリース・2012年、http://www3.weforum.org/docs/WEF_NR_GlobalGenderGapReport_2012_JP.pdf)
→「国際競争力ランキングから見た我が国と主要国の強みと弱み」(小針泰介)『レファレンス』(国会図書館)2013年1月
●グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート
→*関連ニュースリリース(日本語)WEF_NR_GGGR_Asia_Report_2013_JP(PDF)
●内閣府男女共同参画局による評価
「世界経済フォーラム(World Economic Forum)が平成25年10月、「The Global Gender Gap Report 2013」において、各国における男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)を発表し、日本は136カ国中105位でした(2012年は135カ国中101位)。本指数は、経済分野、教育分野、政治分野及び保 健分野のデータから作成され、0が完全不平等、1が完全平等を意味しており、政治分野における女性の割合や女性管理職の割合の低さ等が我が国の順位に反映 されているものと考えられます。」
(出典:→*内閣府男女共同参画局行政施策トピックス3)
●ジェンダー・ギャップ指数(地図)
→【参考】「女性の活躍の効果に関する調査等の事例」(2011年:内閣府男女共同参画局)→m02-01(PDF)